第19回 日本作業療法研究学会学術大会

 

 

大会長 李 範爽

 

群馬大学大学院保健学研究科

 この度、2025920日と21日の2日間、群馬大学昭和キャンパスにて第19回日本作業療法研究学会学術大会を開催する運びとなりました。ご参加の皆様に心より歓迎のご挨拶を申し上げます。

 

 教育講演のテーマは「ヒトとロボットの空間認知ーその共通点と差異点を知るー」です。ヒトの空間認知については、神経生理学者でおられる洞口貴弘先生にご講演をいただく予定です。私たち人間の空間認知を支える神経メカニズムとその病態生理、リハビリテーションへの示唆についてお話をいただきます。ロボットの空間認知については、ロボット工学を専門とする張浩浩先生にご講演をいただく予定です。視覚情報に基づかない空間認知とは何か。そのメカニズムを知ることで出会える新しい可能性についてお話をいただきます。

 

 シンポジウムでは本学会雑誌の今後の方向性について議論します。日本作業療法研究学会雑誌は2025年よりAssociate Editor制を導入しました。神経科学分野では名古屋大学の村 純一先生、人間工学分野では群馬医療福祉大学の亀ヶ谷忠彦先生、調査研究分野では長崎大学の丸田道雄先生、運動学分野では群馬大学の野口直人先生にAssociate Editorとして就任していただきました。先生方の今後の抱負、英文誌創設に向けた先生方のご高見を伺いたいと思っています。

 

 特別企画として、「留学生英語セッション」を準備しました。昨今多くの養成校で国際化が急速に進んでおり、外国人留学生が増えています。彼らは日本で何を学び、自国のリハビリテーションの発展を夢見ているのか、彼ら自身の言葉で語っていただきます。

 

 その他にも会員の皆様の日頃の研究成果を発表していただく一般演題、近年教育や研究現場で広く使われつつある3Dプリンターの体験会なども準備しております。

 

 最後になりますが、このような多くの企画を実現してくださった実行委員長田中浩二先生をはじめとする多くの大会運営委員の皆様に感謝申し上げ、大会長挨拶とさせていただきます。